節約でお金は増やせるのか?
亡くなった母に、「どん底を経験しなければ、本物にはなれない。
私と弟は、どん底(忍耐)を経験していないので、心配」
と言われたのを思い出し、「この年になって経験しています。
確かに、忍耐は、人を成長させます」と、仏壇に報告していました。
当然、節約に関する本等も色々読んだり、実践もしました。
世の中は不景気で、節約がブームになっていましたので、
節約のノウハウを記した“節約本”の類があふれていました。
でも、はたして節約でお金は増やせるのかしら?
おばさんの強みは、即実践ですから、なにごとも、自分で経験してみて、
本当にそうなのか、身をもって確かめます。
その結果、色々と疑問も湧いてきて、
節約本を書いている人だけが、お金が増えているのでは?と
考えていました。
そんな私の考えを裏付けてくれたのが、大江英樹さんでした。
節約ではお金は増えない!
大江さんは、節約すること自体、別に悪いことではないが、節約では
決してお金を貯めたり増やしたりすることはできない!とおっしゃっていました。
家計の節約と会社の経費節減が似ていると、まず指摘していました。
家計の節約本には、電気はこまめに消す、風呂の残り湯の利用法、等々
細かいことばかり書いてある。
会社も業績が悪くなってくると、真っ先に削られるのが、
交通費、交際費、広告宣伝費。
いずれも、目に見えるもので、わかりやすいからだと。
しかし、お金を増やすためには、
具体的に目に見える形でキャッシュフローが生まれ、
それを別の方法で貯蓄なり投資なりをしていかなければならないと。
ところが、節約は、往々にして、節約することが目的化してしまっていることが多く、節約から具体的なキャッシュフローが生まれてこなければ、何の意味もないと。
企業の本格的構造改革は、時間もかかるし色々と面倒。
同様に、家計の節約も、お風呂のお湯を再利用することなどよりも、
無駄な保険やローンをやめ、その分を投資に回して長期に積立てていく方が、
はるかに効果は高く、お金は増えると。
ではなぜ、そういった無駄を見直すということをしっかりやらないかと言えば、
それは「よくわからない」し、「面倒だから」
人は何ごとにおいても“感覚的”に判断しがちで、論理的に考えたり、
数字を検証したりするということが苦手なので、結果として、
あまり深く考えずにわかりやすい“節約”をするのだと。
私の考えていたことを、きちんと説明してくれた。と思いました。
忍耐に加え、面倒なこともやる
忍耐の時期も大変ですが、面倒なこともやらなくてはならないのです。
私がやった面倒な数々は、後日書きます。
ただ、忍耐力が付いたお陰で、面倒な事もやれたのだと思います。
忍耐は、人を成長させるうえ、面倒(困難)に立ち向かう力も付けて
くれます。
面倒なことをやりたくない友人は
「なんでも、お金で解決よ!」
と、これまた名言をいっています。が、節約の対極です。