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外貨建て保険

 

銀行窓口で販売する保険商品、特に一時払い保険の「外貨建て保険」のトラブル

が多いという記事を読みました。

 

(一時払いの外貨建て保険のトラブル)

2007年から、銀行窓口で保険商品の販売が、全面解禁されてから、

去年の暮で、早10年。

この外貨建て保険をめぐって、国民生活センターに、相談が相次いでいると

いいます。高齢者やその親族からの相談が多いらしいです。

 

高齢者は、お金を持っている上、銀行のことを信用しているところがあります

ので、大体は想像がつきます。

 

・元本保証だと思っていたのに、損失が生じた。

相続税対策として勧められた。保険なので、元本保証とお思っていたら、

 300万円ほど元本が減った

・解約しようとしたら、今解約すると40万円ほど損をすると言われた

・払った金額に、プラスした金額を受け取れるとばかり思っていたのに、

 9割しか受け取れなかった。苦情を言ったら、当時の行員は退職した。

 損失の補償はできない。と言われた。

・銀行は、為替リスクがあることを説明したというが、本人が理解している

 とは思えないのに、契約させた。

 

銀行に勧められた、投資信託グローバルソブリンも、全く同じような

内容です。

銀行は、その名前だけで、信用されていますので、その辺の社会的責任を

もっと自覚してほしいところです。

娘達に話したら、彼女達は、銀行や営業側の立場で、

上から、契約をとってこい!と言われるのだから、契約してくれる人が

いたら、ありがたいと思って、契約します。営業も大変なのよ。と。

確かに、毎日銀行の人が、顔を出していたら、情に流されて、

付き合おうかと、思ってしまいます。

 

(銀行の販売手数料稼ぎ)

銀行とて生きていかなければなりません。

日銀のマイナス金利政策で、利ざやが確保できなくなった代わりに、

保険商品を生命保険会社の代理販売することで、販売手数料を稼ぎたいという

銀行の思惑もあります。

更に、生命保険会社から、受け取る手数料が高い保険を優先して販売している

可能性があるので、金融庁は、販売手数料を保険商品ごとに開示する対策を

打ち出しているそうです。

 

(為替リスク)

外貨建て保険に限らず、外貨預金も、為替リスクがあります。

顧客から預かった資金を、利回りの高い米国債や豪州債などで運用し、

為替相場が、円安になった時に換金すれば、受け取れる資産が増える

ということなのですが、実際プロですら、為替相場は難しいです。

以前、投資のプロの座談会で、1番バカらしいのは、外貨預金だ。

と言っているのを読んだことがあります。

為替ほど恐ろしいものはない。というのが私の印象です。

為替で破産した人も見ていますので。

 

「外貨建て保険」も為替である以上、かなりのリスク商品なのですが、

保険という言葉に、安心感があるのでしょうかね。

銀行も、保険会社も機関投資家であるのですから、本質を見て

決めてほしいところです。