あばさんでもできる!長期投資の世界へようこそ!

ファイナンシャルインディペンデンス(お金の不安がない状態)を目指して、本物の長期投資の文化を創っていきましょう!

長期投資だより

 

さわかみファンドから毎月送られてくる「長期投資だより」の中の

 

澤上篤人「俺の本棚」が、本好きの自分としては気に入っていて、

 

読む本の参考にしたり、楽しみにしている一つです。

 

 

シッダールタ

 

なんと今月は、私の大好きなヘルマン・ヘッセの「シッダールタ」じゃないですか!

 

ヘッセは、ノーベル賞作家として、「車輪の下」や「デミアン」がよく推薦図書に

 

なっていますが、なんといっても「シッダールタ」が素晴らしいです。

 

実際、世界中に「シッダールタ」の愛読者は、かなりいるのです。

 

同じ本を読んでも、人によって、感じ方、読み方は、全くといっていいほど

 

違いますので、澤上会長が、どのように読んだのかにも興味が湧きます。

 

以下、長期投資だよりから

 

   釈迦牟尼すなわちゴーダマ・シッダールタの生涯に関しては、

   多くの書で足跡をたどることができる。

   そんな中でも、ちょっと異色なのが本書である。

ドイツの有名なヘルマン・ヘッセが、釈尊についてどう著しているか。

興味津々で読み進めていくうちに、ヘッセ特有の深い思索の世界に

引き込まれていった。

深い思索の世界といっても、どこまでそれができているかは別として、

その雰囲気に浸っているだけでもスッキリしてくる。

いろいろな欲望や惰性的な生き方から自分を解き放って、

自由に考えることの清々しさは、また格別である。

長期投資においても、あふれんばかりの情報に振りまわされ、

とにかく儲かればいいといった考え方にガンジガラメとなったら終わり。

あれも良さそうだ、これもいけそうだで、それこそ執着心のとりことなってしまう。

いつも心がけていることだが、物事を表層でもってとらえ、

表層での判断をベースに考え行動してはいけない。

いつでも物事の根っこから考えることに徹したい。

そうしないと、上辺の現象に振りまわされて本質を見失ってしまう。

そのためには、「広く深く遠く」考えることを習慣化させる必要がある。

次々と流れ込んでくる情報からインプットされる雑念を削ぎ落とす作業を

続けることで、物事の本質に迫るのだ。

それをもって思索などというと、ヘッセに叱られそうだが、まあ良しとするか。

 

執着

 

会長が執着の事を書いていましたが、仏教でも執着の話があります。

 

阿修羅の妹が帝釈天に犯され、それゆえ、帝釈天と戦った阿修羅が、

 

天界の裁きで、阿修羅の方が、阿修羅界に落とされてしまうのです。

 

帝釈天が悪いと思うのですが、それは上辺の現象から見た判断で、

 

自分が正義だと戦った阿修羅に執着があったとした裁きだったのです。

 

それで、仏教では、執着心が強い人は阿修羅界に生きていると。

 

投資の世界など、儲けを追い求めて、気がつかないうちに

 

執着心のとりこになっている。という会長の鋭い指摘は、的を得ています。

 

 

実際、山の修行より巷での修行の方が誘惑が多いので大変と言います。

 

 誘惑の多い中で、ブレずに、たんたんと、長期投資を続けていく!

 

これも結構な修行です!

 

シッダールタ (新潮文庫)

シッダールタ (新潮文庫)